企業から優秀な人材が、もっと「こちら側」にきてほしい
私は教育NPOで正職員として勤務した後、現在は独立してNPOやNGO、研究機関などのファンドレイジング(=寄付などによる資金調達)を支援しています。
これまで約10年間、非営利セクターで仕事をさせてもらうなかで、人材の大事さを改めて実感してきました。
マーケティングや営業の仕組みを1つずつ作り、幸運なことにたくさんの方から「お金」を託していただけるようになり、CSやシステムや財務など、内部の方々が尽力されるのを見てきたなかで。
やっぱり最後には「人」に行き着くんだと、育成や採用などにも少しずつ関わらせてもらうなか、この2-3年間考えておりました。
NPOの世界で何百人の方々とお会いしてきましたが、すごく優秀な方々が集まっている印象です。
現場の方々はもちろんだけど、スポットライトの当たりづらいファンドレイジングや管理あるいは経営など事務局サイドにも、それぞれ志をもって活躍してる方はたくさんいらっしゃる。
そういった方々が、ビジネスセクターからもっと入ってきてくれるように。そして、
- 個々の経験やスキルを活かして、活躍しやすい環境を整えること
- 実地と座学を合わせ、学び成長するサイクルを作ること
- やりがいとサステナビリティの両立するキャリアを描くこと
など、微力ながら貢献していきたいと考えています。
ビジネスの経験を活かし活躍する方の、ヒストリーを紡いでいく
今回のリリースにあたって、ご縁をいただいた3人の方にインタビューをさせてもらいました。
転職のきっかけからお仕事の内容、社会貢献の仕事に興味をもった背景から、時には生い立ちまで(笑)お聞きして、まとめました。
そう言えば、僕自身がNPOに転職した時、背中を押してくれたのが、インタビュー記事でした。
あるフリーランスのマーケターの方(当時)が、NPOの立ち上げに参画することになり、「週3日はNPOの広報責任者を、2日は企業の仕事を」と活躍されてるのをたまたま見つけて、「こんな働き方あるんだ!」と勇気をもらったのを13年前ですが鮮明に覚えています。
(その2年後に僕もNPOに転職して、週4日本業+週1日副業というダブルワークに突入・・)
今は市場原理ではなくて、普遍的で絶対的に必要なもののためにマーケティングをしている、という実感があります。
社会がもっとこうなったらいいな、というのは誰でもあると思うんですが、誰かがなんとかしてくれるのを待つのはつまらない。自分で何とかしてみよう、と立ち上がるほうが世の中は変わる
今回お話伺った方のそれぞれの想いとストーリーがあって、それを現実のなかでバランスとりながら形にしようとされてる営みは素敵で、楽しく書かせてもらいました。
「マーケティングで、世界平和に貢献したい」
「NPO転職は、“片道切符”ではない」
「多様なバックグラウンドの人たちが、働きやすい組織」
インタビュー記事はどれも素敵な方々なので、非営利セクターで働いてるor興味のある方は、ぜひご覧ください!
(そして「この人のヒストリーを書けたら面白そう!」と妄想してる方はたくさんいるので、メッセしたら温かくお話聞いてくださいm(_ _)m)
ライフワークとして、地道にゆっくり取り組んでいきたい
このサイトをリリースしてから、「事業としてどのように発展させたいのか?」「ビジネスモデルはどう考えているのか?」といったご質問も何人かの方からいただきました。
正直に申しますと、「これだ!」という事業モデルが定まっている訳ではなく、また「急激なグロース」や「早期の収益化」など目指すことは当面は計画できておりません!・・
世の中の非営利セクターへの理解は驚くほど進んでないと実感しておりまして、「NPOって給料出るの?」くらいの疑問も珍しくはない認識を受け止めつつ。
それでも思いをもってキャリアを模索されている方にとって、道しるべとなる情報を届けていきたい。
- 企業での経験も活かして活躍している人
- 社会的インパクトと収益性を両立させている団体さん
- あるいはそれを支援する企業やフリーランスの方
など、擬似的にでも“ナナメの関係”(?)が発生すべく実例をお見せしていけたらよいなと。
なかばライフワークとして、コンサルティングへの相乗効果を期待しつつも、地道にゆっくり続けようと思っております。
もちろん「人材」「採用」や「研修育成」あるいは「新しい働き方」といった、この先5年10年で変化も大きそうな分野。
いずれは何かどこかで波を見つけたら、逃さず乗っていきたいな。
(そして子どもが大きくなって、相手してもらえなくなってて暇になったらw)
ちなみに、このサイトを作る過程で「こんなことをやりたいんです」と周りの方に話していたら、同じような課題意識を持ってる方も少なからずいらっしゃった。
非営利セクターやHR業界など諸先輩方には学ばせてもらいながら、何かどこかでご一緒できるご縁が産まれたら、志向を同じくする人たちとの交点が見つかったら、と一人ワクワクしております!