NPOでボランティアするには?大学生や社会人向け、募集の選び方3つ

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「NPOでボランティアを始めたい!」「学生でもできるようなボランティアはある?」「会社とは別に、楽しいコミュニティがほしい!」そんなあなたのために、NPOとボランティアの違い、「地域」「活動テーマ」「働き方」のそれぞれでボランティアの選び方を解説します。

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目次

NPOとボランティアの違いは?NPOで働く人は無償ではない

「NPOとボランティア、よく似た言葉のように聞こえるけど、何が違うの?」
という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げると、NPOは「非営利型組織(Non Profit Organization)」の略で、ボランティアはその働き方のことです。

非営利という言葉が誤解を生みやすいと思いますが、NPOで働くスタッフは有償で働かれている方がほとんどです。
一般企業と同様にお給料をもらって、働いています。

一方、ボランティアに関しては、基本的には無償でNPO活動に従事することを指します。
週末に簡単な事務作業を手伝うボランティアや、被災地で活動するボランティアなど、活動内容はさまざまです。

次の章では「ボランティアをしたい」という方向けに、受け入れ先の選び方を解説します。

通える範囲にやりたい募集はある?地域ごとにチェック

まずはご自身の通学・通勤圏内で無理なく続けられるかどうかをチェックしましょう。
たとえば東京の恵比寿にオフィスがある、認定NPO法人かものはしプロジェクト(子どもが売られる問題をなくす活動)のインターンは、以下のような条件で募集があります。

  • 週15時間以上オフィスに来て勤務ができる方
  • 6ヵ月以上の勤務ができる方(社会人は3ヵ月以上)

(出典:かものはしプロジェクトHP

週15時間以上となると、目安としては、5時間勤務を週3回といったところでしょうか。
ご自身のスケジュールと照らし合わせて、活動にコミットできるかどうかを判断されるとよいかと思います。

ほかにも大阪の天満橋にオフィスがある、認定NPO法人D×P(定時制の高校生へ居場所支援やキャリア支援などの活動)のインターンでは、以下のような条件となっています。

事務作業やミーティングは事務所ですが、クレッシェンドや居場所事業では大阪府泉州地域(泉佐野市・和泉市)・京都市(伏見区・中京区)にある実施校へ向かいます。
お住まいの地域や学校から向かえる場所で活動可能です。
説明会で詳しくお話しします。

D×P HP

このように、団体の活動の性質によっても、勤務形態が異なります。
ミスマッチが起こらないように、応募する前にイベントへ参加するなど、情報収拾は入念に行いましょう。

エリア別にボランティアを探したい方は、activoで探してみるのもおすすめです。
単発のボランティアから、NPO・NGOのインターンまで、幅広く紹介されています。

長期休暇を利用してボランティア!活動テーマで探す

自分の興味関心のある活動テーマから、ボランティアを探すのもおすすめです。
なかには「途上国の社会課題に挑戦したい」という熱い志を持っている学生・社会人も多いのではないでしょうか。

たとえば特例認定NPO法人e-Education(開発途上国の中高生へ、質の高い教育を届ける)では、定期的に海外インターンの募集を行なっています。

赴任国
フィリピン(カガヤンデオロ、カミギン島)
バングラデシュ
ネパール
※国内事前研修あり

e-Education HP

気になる語学力については、e-Educationに関してはTOEIC650点以上が応募条件となっています。
団体ごとに必須条件とされているスキルも異なりますので、チェックされてみてください。
ご紹介した、海外に渡航するボランティア以外にも、

  • 地震や台風などの被災地で、復興支援に参加する
  • 環境保全のために自然豊かな場所でボランティア
  • 貧困世帯の子どもたちのために、教育を支援

など、未経験でもできることは、たくさんあります。
自分ゴトと感じられるような社会課題から探すことができれば、参加中もモチベーション高く従事できることでしょう。

スキルを活かした貢献はできる?働き方をチェック

あなたの本業で培ったスキルや経験を活かして、社会貢献することも可能です。
このような働き方は、ボランティアのなかでも、「プロボノ」と呼ばれます。

たとえば認定NPO法人サービスグラントでは、プロボノとして働きたい人と、受け入れ可能なNPOをつないでいます。

サービスグラントでは、社会的活動を行うソーシャルセクターの課題に対し、職業上の知識や経験を持つ多彩な人々による「プロボノ」での支援をコーディネートしています。

プロボノとは?

サービスグラントに掲載されている募集も、ウェブサイト制作から、事業計画の策定まで多岐にわたります。
ご自身のスキルを発揮できるプロジェクトがないか、チェックされてみてはいかがでしょうか。

また、「プロボノとしての貢献は難しいけれど、簡単な作業なら私にもできるかも」という方にも、力を発揮できる場所はあります。

たとえば認定NPO法人Homedoor(大阪でホームレス状態にある人々へ、総合的な支援を届ける活動)では、以下のようなボランティアの募集があります。

  • 夜回りでホームレスの方へお声がけ
  • 食堂で、温かい食事を届ける(調理)
  • 荷物の運搬・引越しのお手伝い(車の運転)
  • 季節のイベントの企画・運営

(出典:Homedoor HP

できる範囲で問題ありませんので、まずは行動を起こしてみるのがよさそうですね。

このページでご紹介させていただいたボランティア以外にも、多様な募集があります。
「地域」「活動テーマ」「働き方」の3つの軸で探してみていただき、あなたに合うボランティアが見つかることを祈っています。

この記事を書いた人
鈴木 大悟
準認定ファンドレイザー

この世界のお金の流れを良くしたいという想いがあり、証券会社からNPOに転職しました。 現在はフリーランスのファンドレイザーとして活動しています。 NPOで働く楽しさを知っていただくことで、一人でも多くの方にキャリアの多様な選択肢を届けたい、そんな願いを込めて記事を書いています。

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