クラウドファンディングとは?仕組みと種類を解説
クラウドファンディングとは、SNSなどWeb上で広く寄付を募る、比較的に新しいファンドレイジングの手法です。
クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。
(出典:CAMPFIRE HP)
支援の仕方によって、いくつか種類がありますので、代表例をご紹介します。
寄付型クラウドファンティング
寄付型クラウドファンディングとは、プロジェクトに対して、支援者がお金の寄付を通じて応援するクラウドファンティングです。
NPO/NGOのファンドレイジングでは、最も馴染みやすい手法と言えます。
一般的な寄付と同様に、リターンなどの見返りは設定しないのが通例ですが、簡単なお礼状やメッセージは送ることが可能です。
代表的なサービスには、CAMPFIRE、Readyforなどがあります。
購入型クラウドファンティング
購入型クラウドファンディングは、プロジェクトに対して、支援者が支援した金額に応じて、商品やリターンを受け取ることができるクラウドファンディングです。
たとえば、新型コロナウイルスの影響で窮地に立たされた飲食店が、自社商品をクラウドファンディングを通じて購入+支援を呼びかける、といったケースがこれに当たります。
代表的なサービスには、Makuakeなどがあります。
では、あなたの目的に合ったクラウドファンディングを企画するには、どうすればよいのでしょうか。
プラットフォーム選びのポイントを、実際のサービスを比較しながら解説します。
社会課題と向き合う人へ、低コストで使いやすく(CAMPFIRE)
CAMPFIREとは、「資金集めを民主化し、世界中の誰しもが声をあげられる世の中をつくる」をミッションに掲げる、日本最大級のクラウドファンディングサービスです。
CAMPFIRE は、あらゆるファイナンスニーズに応えるべく、個人やクリエイター、企業、NPO、大学、地方自治体など、様々な挑戦を後押ししてきた国内最大のクラウドファンディングです。
これまでに32,000件以上のプロジェクトが立ち上がり、2,260,000人以上の人から198億円以上の支援が生まれました。
CAMPFIRE HP
展開しているサービスも多岐に渡りますので、ここでは一部を抜粋して解説します。
CAMPFIREを利用して、目標金額500万円のプロジェクトが達成された場合、500万円×(12%+5%)=85万円が手数料として差し引かれ、415万円が入金される形になります。
(出典:CAMPFIRE HP/READYFOR HP/Makuake HP)
CAMPFIRE側に伴走してくださるスタッフさんもいます。
が、最終的に寄付をお願いしたり、魅力的なリターンを考えたりといった実働を担うのは私たちですので、コストに見合うかどうかは検討が必要です。
私が、あるNPOでクラウドファンディングをお手伝いした際は、
- クレジットカード以外にも、コンビニ、銀行振込、キャリアなど決済方法が多様
- Twitter、Facebook、Instagramといった各種SNSでの情報拡散が容易に行える
といったメリットを加味して、最終的にGoodMoringで企画を実施、無事に目標金額も達成することができました。
が「そもそもクラウドファンディングという手法を選ぶ理由」について、プロジェクトを始める前に徹底的に仲間と議論したことが良かったのかなと思います。
企画を検討される方は、ぜひCAMPFIRE HPもチェックしてみてください。
クラウドファンディング初心者でも安心、フルサポートプラン(READYFOR)
READYFORもCAMPFIREと同様、「想いの乗ったお金の流れを増やす」をミッションに掲げるクラウドファンディングのプラットフォームです。
一般的な購入型、寄付型はもちろん、法人向けに企業と非営利団体をマッチングする「READYFOR SDGs」など、多様なサービスがあります。
2011年3月から1万件以上のプロジェクトを掲載し、100億円以上の資金が集まる、日本最大級のクラウドファンディングサービスとして成長しています。
キュレーターと呼ばれる担当者が各プロジェクトにつき、マンツーマンでプロジェクトのサポートを行っており、達成率は約75%と業界最高水準を誇ります。
READYFOR HP
主なプランは「シンプルプラン」と「フルサポートプラン」の2つがあります。
(出典:READYFOR HP/CAMPFIRE HP/Makuake HP)
フルサポートプランを選択すると、たとえば以下のようなサービスが受けられるそうです。
- 公開前、公開後必ず電話(もしくは対面で)打ち合わせを実施
- プロジェクト内容に応じたターゲット設定のご提案
- 共感を集めるページ構成、文章を実行者と共同作成
「キュレーター」と呼ばれるスタッフが、企画成功に至るまでの道のりを一緒に考えてくれるのは、初めてクラウドファンディングに挑戦する方には良いかもしれません。
検討される方は、ぜひREADYFOR HPもチェックしてみてください。
支援見込み者へ効果的な発信を届けたい!独自の市場分析ツール(Makuake)
Makuakeは、株式会社マクアケが運営しているクラウドファンディングのプラットフォームで、2013年に株式会社サイバーエージェント内の新規事業としてスタートしました。
日本アカデミー賞を受賞した『この世界の片隅に』という映画もMakuakeで資金調達。
エンドロールに支援者の名前が入るリターンが好評で、リリース当時に大きく取り上げられたことはご存知の方も多いのではないでしょうか。
キュレーター、広報、マーケティング、デザイナー、エンジニア、法務、ビジネスサポートなど様々な分野のスタッフがあなたのプロジェクトを支えます。
実現に向けて一緒にチャレンジしましょう。
Makuake HP
Makuake独自の強みとしては、サポーター(支援者)の属性(年代・性別・居住地・職業)を把握できる、市場分析ツールを利用できることが挙げられます。
(出典:Makuake HP/CAMPFIRE HP/READYFOR HP)
ほかにも各種メディアと連携してPRを支援したり、伊勢丹や蔦屋書店の常設スペースで販売できたりといった特典もあるようです。
手数料は20%と先にご紹介したプラットフォームと比較して安くないですが、企業と連携しターゲットなどを明確にしたうえで、自社のブランディングを意識した発信を考えたいという企画者にはぴったりかもしれません。
検討される方は、ぜひMakuake HPもチェックしてみてください。
ここまで、クラウドファンディングのプラットフォーム別の特徴について解説して参りました。
あなたの企画が実現されることを願っています。